こんにちは。管理栄養士の村山です。
飲む点滴と言われている甘酒!
ファスティングサポートをする時にも、回復食で甘酒を紹介しています。
そうすると『甘酒のアルコールは大丈夫ですか?』という質問をいただくことがあります。
『酒』という字が付くだけあって、アルコールの心配をされているのでしょう。
他にも『すごく甘いのですが、このまま飲んでもよいのですか?』と甘さを気にするお声をいただくことがあります。
そこで今回は、ファスティングの回復食での甘酒の選び方や飲み方についてお伝えします。
甘酒の選び方|アルコールは大丈夫?
まず甘酒には2種類あります。
「酒粕」から作られている甘酒 と、 「米と麹」から作られている甘酒 です。「米と麹」で作っている甘酒は、アルコール発酵をさせないので、アルコールを含みません。
そのため、アルコールの心配をせずに、安心して飲むことができます。
酒粕は、日本酒を作ったときの「搾り粕」になりますので、アルコールを含みます。
特に、酒粕を使って自家製の甘酒を作る際は、アルコールを飛ばすことが必要ですね。
『飲む点滴』甘酒の栄養と効果
甘酒の原料は、お米と麹を用いて、麹菌のもつパワーで発酵しています。
その発酵過程で、でんぷんはブドウ糖に、たんぱく質はアミノ酸に分解されます。
分解されて小さくなるので、栄養素が吸収されやすくなります。
そして、ビタミンB群や食物繊維などの栄養成分がバランス良く含まれており、消化吸収の負担が少なくファスティングの回復食にぴったりです。
また、発酵食品でもあり、食物繊維とオリゴ糖が含まれているので、ファスティング明けの腸活にもオススメです。
ファスティングの回復食|甘酒の選び方
甘酒を選ぶポイントは、砂糖や甘味料不使用の甘酒を選びましょう。
先ほど、甘酒には2種類あるとお伝えしました。
「米と麹」で作られている甘酒は、お米本来の甘さになります。
しかし、酒粕はいかがでしょうか?
酒粕は、どうしても甘味が足らない分、砂糖や甘味料をプラスして甘味を付けています。
そのため、もし回復食で甘酒を選ぶのであれば、砂糖や甘味料不使用の「米と麹」で作られた甘酒を選ぶようにしましょう。
お値段を比べると、酒粕のほうが安価であるため、酒粕を使った甘酒のほうが価格も安いです。
しかし、ファスティング時に飲むのであれば、ノンアルコールで「米と麹」で作られた甘酒をオススメします。
ファスティングの回復食|甘酒の飲み方
次に『甘酒の飲み方』について説明します。
甘酒は、100gあたり81kcal、18.3gの炭水化物を含みます(食品成分表より)
そのため、糖分が多い飲み物であることは確かなので、気を付けたいポイントは飲む時の濃さになります。
まずは、飲む時にお水やお湯で薄めて飲みましょう。
回復食1日目や2日目に飲むのであれば、2~3倍に薄めて 飲みたいですね。回復食では、甘酒の原料であるお米を食べる時も、重湯からスタートしてお粥、柔らかく炊いたご飯から普通のご飯と、薄い物から徐々に普通の食事に戻していきますね。
甘酒も同様に、原料は同じお米なので、通常の飲み方より薄めて飲むようにしましょう。
いきなり、糖分を摂るとその反動で低血糖を起こすこともあります。
お米を食べる時のように、少しずつ薄めた物から摂るようにします。
それでは、今日のまとめです。
まとめ
甘酒には2種類あります。
①酒粕から作られた甘酒
②米と麹から作られた甘酒でノンアルコール甘酒
安価な酒粕で作られた甘酒は、砂糖や甘味料が添加されているので、米と麹で作られた砂糖・甘味料不使用の甘酒が回復食には向きます。
そして、2~3倍に薄めて飲むことで、血糖値の上昇を抑えることができます。
なので、通常通り原液のまま飲むのではなく、特に回復食1日目や2日目に飲む時は薄めて飲むようにしてくださいね。
それでは、今日もお読みいただき、ありがとうございました。
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